すくい織り

すくい織は平織組織で、800本前後の経糸を使用します。
織前の経糸の下に型紙をおき、それに従って「柄」をすくいわけて織ってゆきます。
「すくい」という語源はこれからきております。

綴織とよく似ていますが、綴の場合は経糸に対して緯糸が垂直に織り込まれ、また緯糸で経糸をかくしてしまうのに対して、すくい織では経糸をかくさず緯糸との混色で表現します。
その他いろいろな素材(太糸、箔、和紙・・・)を使い、櫛によって緯糸を波型に織ったり、斜めに織ったりして模様を織り出していく織物です。